試験勉強後半あたりからは意識したいです。
速さにこだわる
環境に慣れる
ラボ試験ではとにかくスピードを求められます。過去に読んだ先人のブログでは合格を目指して本番環境と同じキーボードやマウスを購入して操作に慣れたという方がいました。私はそこまではしませんでしたが、一つ、本番環境同様に変えたこととして、テキストエディタをやめてWindowsの標準メモ帳に慣れるようにしました。とにかく矩形選択が使えないことがストレスMAXでしたが、受かるまではと思ってメモ帳に慣れるようにしました。Undoが1度しか使えないのもイライラしますが。。。
INEの動画を見ていると、よく縦に動かして一気に修正していると思いますが、本番ではそのようなことはできません。しかも、Configurationセクションではメモ帳を使って書き起こしていくことは必須だと思いますのでメモ帳の慣れは大きいです。
CCOはアテにしない
ラボ試験ではCCO参照を許されています。とは言っても、ConfigurationセクションでCCOに頼ることが前提のレベルでは厳しいと感じました。さすがにCiscoの全コマンドを覚える必要があるとは言いませんが、L2、L3、VPNくらいまではCCO無しでもいけるくらいに勉強する必要があります。仮にCCOを使うとしても、どこを見ればいいのか迷わずにたどり着けるようにしてください。勉強の時にはそれが分かっているコマンド、テクノロジであっても、CCOのどこに書いてあるのかを一度はチェックしてみてください。
CCO参照とは少し違いますが、Config入力時はヘルプコマンドやTab補完を使うことで全て覚えていなくても何とか入力できてしまうのですが、これもあまりアテにしてはいけません。Configurationセクションでは多くの機器を設定させられますが、DMVPNのSPOKEやBGPのRR Clientなどコピペが有効な場合には間違いを防ぐために一度先に入力して、それを元にメモ帳で修正していくことも有効です。その時の最初の入力でヘルプコマンドやTab補完を使う程度です。
命名規則は確立しておく
試験では具体的に指示されるケースもありますが、場合によってはroute-map やprefix-list などは自由に名前をつけることもできます。試験の最中に名前を何にしようかと考えているようでは時間の無駄遣いもいいところです。こんなことに悩む時間はありません。普段の勉強の時から自分なりのルールを決めておくことをお勧めします。
参考までに私の場合のルールを2つ紹介します(他にもありますけど)。
- 名前は大文字にする(小文字は使わない)
コマンドとの区別をしやすくするためです。 - 可能な限り各ルータ、SWで流用できる名前にする
例えば、指定された経路だけを広報させるのにprefix-list で経路を指定するとします。
この場合にip prefix R2-ADV-ROUTE s 10 per X.X.X.X/24 とすると、このprefix-list と同じ経路を他ルータに流用しようとするとR2を直す必要がでてきます。ルータの動作としては修正しなくても良いのですが、コンフィグを見た時に何のための設定かを分かりやすくするためにはやはり修正したくなってしまいます。
この場合はip prefix ADV-ROUTE s 10 per X.X.X.X/24 にします。使わなくていい修正時間は可能な限り回避します。
省略しすぎない
Configurationセクションではメモ帳にある程度まとめて設定を書き起こして、それを流し込んでいく方法がお勧めです。一台ずつ、都度コマンドを入力していては到底間に合わないからです。そのメモ帳に書き起こす際に注意したいのが省略しすぎないことです。
コマンドはIOSがユニークに識別できるところまで入力すれば十分なのですが、再度見直した時に分かりやすくするために最少文字数にはこだわりませんでした。省略はできるだけしたほうがいいですが、そこは見やすさとのバランスです。
雑な書き方はなるべく避ける
コンフィグをメモ帳に書き起こしていく時、ターミナルからのコピペや前の問題で書き起こしたコンフィグをコピペすることで入力の手間を省きますが、その時に急いでいたりするとつい以下のような雑な書き方になってしまったりします。(ちょっと無理矢理な例ですがw)
router os 65000 router-id 10.0.0.1 net 10.0.0.1 0.0.0.0 a 0 net 10.1.2.1 0.0.0.0 area 0 net 10.1.3.1 0.0.0.0 a 0 net 10.1.4.1 0.0.0.0 a 0 net 10.1.5.1 0.0.0.0 area 0
きちんとこう書きます。
router os 65000 router-id 10.0.0.1 net 10.0.0.1 0.0.0.0 a 0 net 10.1.2.1 0.0.0.0 a 0 net 10.1.3.1 0.0.0.0 a 0 net 10.1.4.1 0.0.0.0 a 0 net 10.1.5.1 0.0.0.0 a 0
補正・修正の時間が無駄では?と思われるかもしれませんが、そこは程度とバランスです。設定するコンフィグ量が多く、台数も多いので間違えがあると修正に費やす時間が思っている以上にかかります。早く設定するためにこそ、極力間違えを減らして流し込み前に気付けるようにすることが大事です。
絶対にミスはあると考える
Configurationセクションは約5~6時間あります。5~6時間と聞くと結構長いんだなと思う(安心する)かもしれません。しかし、その期待を裏切るかのごとく大量の問題があり、さらに英語ですし、曖昧な指示であることも多く、題意をつかむために結構な時間を割かれます。そして効率的な設定を行っていくためにはメモ帳とコピペを活用していくことが欠かせないので修正漏れによる設定誤りをしてしまうこともあります。
Configurationセクションではスピードが重要と言うのは出題される問題が多いからというのもありますが、それ以上に題意の読み違えや修正漏れなどによる設定誤りが高確率で起こり得るために見直しの時間が必要になるからです。部分点はありません。通信には一切影響が無くてもたった一つの間違えで10分、15分かけて設定した内容が無駄になりポイントをロストすることになります。
以前、とあるセミナーに参加して取得者と話をした時も、見直しの時間は絶対に必要で、見直しを考慮して全体の設定は3時間~3時間半くらいで終わらせないと合格は厳しいかもしれないと言われてました。私もだいたいそれくらいでした。3時間~3時間半と言う目安は同意です。Workbookのフルラボに手をつけるようになったら3時間~3時間半くらいを意識してみてください。
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