筆記は簡単じゃないですよ

スポンサーリンク

これからCCIEを目指そうとしている人がいるのであれば伝えたい。筆記試験は決して易しくはないですよと。

CCIEを狙おうと既に情報を集めた人であればご存じでしょうが、CCIEでは実機試験(ラボ試験)と筆記試験に合格しなければいけません。このラボを受験するには筆記に合格する必要があります。
この筆記は以前までは類似問題集が存在し、それを使うことで比較的簡単に合格できたと言われていました(最近はもう類似問題集は役に立たないそうです)。また、ラボの難易度の高さから、ラボと比較して筆記は簡単みたいな評価がされていたように思います。ラボと筆記のどちらが難しいですかと聞かれれば、両方難しいですよと答えますが、それでもあえてどちらかをと言われれば、私もラボと答えます。ラボのほうが難しい、大変だったと言うのは否定する気はさらさらありませんが、だからと言って、筆記が楽だったかと言えば、そんなことはなく、筆記には筆記の難しさがありますと付け加えます。
ラボではあるネットワーク構成に基づいて、TroubleshootingやConfigurationが出題されますが、これらは疎通の正常性がベースにあるので、一貫性が無く突拍子も無いストーリー、出題というのは無いと思っています。言い方を変えると、CCIEの試験範囲は広いですが、その範囲全部をラボに持ち込むのは無理があると思っています。その代わりにラボでは取り上げられる技術は多くないものの、詳細な仕様や挙動を知っているか、複合的に使った時の動作を理解できているか等を問われます。知識の深さを問う試験です。
筆記はどうかというと、ある一問の内容や答えが前後の問題と関連することも、させる必要もなく、それだけで独立して受験者の知識を問うことができます。VLANの次に突然、QoSの話しを持ってきたり、そんな細かいこと聞かないでくれよってことを聞いてきたり、問題を作成する側からすれば出題の自由度が高いでしょう(だから、問題の更新頻度も高いのでしょうけど)。ラボと比べれば、試験範囲にそって広く網羅することができます。知識の広さを問う試験です。

知識の広さ、知識の深さなどと書いてはみましたが、これは最近試験を振り返ってみて思ったことです。その他にも筆記は情報のINPUTを確認する試験、ラボはそれらをOUTPUTしていけるかの試験とか思ったりします。公式サイトに書かれているものでもない個人の感想です。
まぁ、筆記が難しく感じるか易しく感じるかは個人で違うので受けてみないことには何とも言えませんが、1回 5万もかかる試験ですから、中途半端な状態で受けるのではなく、しっかりと準備をして臨むようにしてください。と、1度筆記を落とした私からのアドバイスです。

コメント